就活にはSNSの活用が有効?SNSで採用・不採用が決まるなんてことはあるのか?
2020/04/22
昨今はSNSを利用していることが当たり前の時代です。好き嫌いはあれど、大学生はSNSを利用している人がほとんどなのではないでしょうか。日本ではFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSが有名ですが、日本でスマホを持っている人ならだいたい入っている「LINE」も、実はSNSです。SNSとはソーシャルネットワーキングサービスの略で、ざっくりいうと「ネットワークを利用したコミュニケーションサービス」です。LINEもネットワークを使用しているコミュニケーションサービスのためSNSのうちの1つです。では、あなたはどのようにSNSを活用していますか?LINEで個人や複数人とメッセージをやり取りしたり、Instagramで撮った写真を加工してアップしたり、Twitterでリアルタイムな情報を見たり、Facebookで同級生の投稿を見たりなど、それぞれのサービスにそれぞれの特徴があるので、それぞれ登録して使い分けている人も多いのではないでしょうか。そしてスマートフォンで気軽に使えるからこそ、情報収集や情報発信にはもってこいなので、就活のためにSNSを利用している人も多いと聞きます。2011年には「ソー活」という言葉も現れました。企業で情報発信のためにSNSアカウントを持っていることも多いため、せっかくならSNSを就活でも活用したいですよね。今回は就活でどのようにSNSを活用すればいいか、そして実際に人事担当者や就活生はどのように利用しているのかについて調べました。
人事担当者はあなたのSNSを見ている?
人事担当者が学生の名前を検索サイトで検索して調べることもあります。調べる会社だと、さらに検索で出てきたSNSアカウントの投稿内容までチェックしています。では、何故人事担当者は学生のSNSのアカウントを見るのでしょうか。それは「面接で見えない姿や思考を知るため」です。面接で友達と話すようなリラックスした状態で話す学生はいないですし、面接では普段よりも畏まり、いわゆる「相手に良く見えるように自分を作った」状態で話している人が多いです。もちろん印象が良くなければ面接は受からないかと思いますが、学生が全員取り繕った状態で話していては、人事担当者は採用すべきかどうか判断する材料がとても少ないのです。そこで、学生の名前で検索し、SNSに投稿している内容から、学生の本来の姿や考え方をチェックしているのです。
人事担当者はどのSNSを見ている?
実名でやっているSNSも、そうでないSNSもあるかと思いますが、実名でやっているSNSアカウントがなくても、投稿内容でその学生のアカウントを特定できる人事担当者もいるようです。まず実名で登録が必要なFacebookのアカウントは人事担当者に見られている可能性が一番高いです。他にも、InstagramやTwitterもチェックされていることが多いようです。InstagramもTwitterも匿名で利用できるSNSですが、名前をもじっていたり、大学名がプロフィールに記載されていたり、投稿内容に面接や説明会について書かれていたり、本人が写っている写真が投稿されていたりするのである程度はアカウントを特定することができます。
投稿内容だけでなく、「繋がり」や「いいね」も見られている?
Facebookは実名で利用するSNSなので友人や家族だけでなく、出身学校なども登録すれば先輩や後輩ともSNS上でつながることが出来ます。自分の人間関係をSNS上で具体的に表すことができるので、「どんな内容を投稿しているのか」や過去から現在の周辺環境まで把握することが可能です。また、サービスによって異なりますが「いいね」をした内容を見ることができるSNSもあります。人事担当者によっては本人の投稿内容だけでなく、いいねの内容までチェックして応募学生の趣味趣向や嗜好を知る手掛かりにしているようです。
SNSの使い方次第で採用にも不採用になる?
ここまでで、人事担当者がどのようにSNSをチェックしているのかがわかりましたが、実際SNSは採用、不採用に関わってくるのでしょうか。答えは「SNSがすべてではないが、採用するか否かの判断材料になっている」です。SNS上で様々な内容を投稿している学生ほど、人柄が内容に現れるのでわかりやすく、採用するか否かの判断材料にもしやすいためです。「自分のアカウントは別に炎上するような内容も投稿してないし、匿名だし、大丈夫だろう」と考えているあなた、もしかしたら些細なことでも実はNGだったという使い方をしている可能性があります。逆を言うと、良い使い方をしていれば採用されるチャンスもあるのです。ここで「こんな使い方はNG」「こんな使い方はOK」という例を紹介します。
こんな使い方はNG!
②犯罪、反社会的な行動をしているとわかる内容
上記2つは自分が書いた内容だけでなく、自分のいいねした内容が他人から見えるSNSで、他人の投稿にいいねしただけでも危険です。
説明会の内容、面接で聞かれた質問や人事担当者が話す深い企業情報などをSNSで投稿してしまうのも情報漏えいの1つとなりますので、注意したいところです。
④就活の進捗、進行状況
意外とうっかり投稿してしまいがちなのがこれです。「今日は一次面接に行ってきた!」程度の当たり障りのないならよいのですが、「A社の説明会に行ってきたけどBっていう担当者の態度が最悪だった」「面倒くさくなったからC社の面接ドタキャンした!」などの投稿をして、もし企業の関係者にその投稿が見つかって特定されたら・・・とても恐ろしい話です。他にも意外とやってしまうのが、選考が進んでいる最中に他社について褒める内容を投稿することです。学生がD社の選考中に「E社の説明会すごく良かった!」などを投稿して、D社の人事担当がその投稿を見かけた場合には「うちじゃなくて他社が第一志望なのかな」と思われてしまうかもしれません。また、企業名を書かなければいいのではと思いきやそうではなく、人事担当者が面接に来ていた学生のSNSアカウントを特定していれば、学生が投稿した日にちや時刻で他社の話であると判明することもあるかもしれません。
⑤ネガティブすぎる内容の連続
就活のことでネガティブになってしまうのは仕方がないことですが、もし、ネガティブな内容が連続して投稿されているところを人事担当者が見たら、印象が悪くなってしまうかもしれませんので、注意が必要です。
こんな使い方はOK!
①公開範囲を限定する
②よい実績があれば自己PRにする
③就活用にアカウントを作り、情報収集、情報交換、情報拡散に使う
④気分転換に使う
まとめ
人事担当者の多くは学生のSNSアカウントを見つけて内容までチェックしています。ふと投稿したその一言や写真が、好印象になって採用につながることもあれば、不採用になってしまう可能性もあります。さらに、IT企業や新しい企業などではSNSのアカウントIDを履歴書に書く、なんてこともあるようです。SNSを日常的に使っている大学生はたくさんいるかと思いますので、これを機に自分のSNSの使い方などを見直してみましょう。また、就活を頑張る姿をSNSで記録することで、就職後にいい思い出として振り返れることもあります。就活しながらSNSも楽しんで利用していきましょう!
以上、参考までに。